戸松じゃなかった

師走も半分を過ぎてしまった今日この頃。
余達は車が混む事必須の松戸方面にドライヴしましたよ。
向かった先は松戸駅からそこそこ近くにある松戸市戸定歴史館。
以前近くを通った時に標識を見つけて気になっていた所である。

町中の小高い場所にあるが、標識があるので迷う事無く到着。
駐車場も完備なので安心だ。しかも無料である。
車を停めてレッツゴー梵我一如!!
まずは表門。なかなか風情があってよろしい。
ちなみにここは明治時代に水戸藩最後の藩主で徳川慶喜の弟である昭武の屋敷だ。
松戸市に寄贈された後に公園として一般公開されている。
門を抜けると中は広く左手に戸定歴史館がある。
ここには松戸徳川家の資料や写真などが展示されていた。
なお篤姫の所為かけっこう人が来ているよ。
史料館は写真撮影禁止のなで画像はありませんよ。
史料館を出ると右手に戸定邸があるのでさっそく上がり込む。

表座敷棟の客間。柱の隣が二の間である。
さすがに広い。しかも廂にまで畳が敷かれている。
寝殿造りも悪くないが、冬はやっぱり書院造りの方が過ごしやすいかな。

二の間あたりから見た正面の庭。
芝生がきれいに手入れされている。
と言うのも直前まで庭師の人が掃除していたよ。
池はないけど広い芝の庭もいいものだ。
奥にある築山に登ってみたかったけど庭には入れないんだな、これが。

表と奥座敷の間にある中庭(多分)
この戸定邸だがなかなか複雑な造りになっている。
何棟もの建物がQ字みたいになっているのだ。
写真はその真ん中にある壺庭だったと思う。

奥座敷にある八重の間。
丸い窓がおしゃれである。余の部屋にも欲しい一品だ。

離座敷に行く途中にある湯殿。
湯殿内は広いのだが、なぜか湯船は結構狭い。

端っこにある使者の間から見た表座敷棟と庭。
庭に出られないので建物の全景を撮れる場所がなかった。
なお、ここからは富士山も見えるのだが、あいにく曇りだったので見えませんでしたよ。

戸定邸の隣にある松雲亭。茶室である。
ここは利用者しか入れなかった。
なので垣根の外から写真を撮るだけでおしまい。
このほか公園内は広い広場があって銀杏やしだれ桜など木々がたくさんあって見応えがあったよ。
なので花の季節は混みそうだな。
ちなみに戸定邸があるこの高台だが、戦国期は松戸城というお城であった。

松戸城を後にした余はガラスの渋滞する国道6号を北上して根木内城に向かう。
6号は何度も通った事があるが、ここに城跡があったなんて知らなかったよ。
国道を走っていると木が茂っている高台が見えたので真っ直ぐ山頂を目指すがなんと民家だった。
城跡に家があるなんて裏山椎茸!
でもそれじゃあ城跡はドコに?!
国道を逸れるとちゃんと駐車場があったよ。
こんなへんぴな公園の為に駐車場があるなんて松戸市エライ!
で、写真は大手口脇の空堀。奥が虎口の土橋である。

土橋の上から見た虎口。
両脇の土塁が城跡を彷彿させてくれる。

虎口から入ると広場がある。
位置的にはここが三の丸ぐらいか。
実はこのお城、国道が縦貫しているので半分にぶった切られている。
なので主郭があった場所は国道の向こう側で今では住宅が建ち並んでいる。
向こう側は昔日の面影は皆無である。残念。

周囲が遊歩道になっており湿地帯があって水鳥などがいた。
東側から見ればそれなりの雰囲気が残っている。
これだけでもちゃんと公園として整備されているのはいい事だ。
水辺に茶髪のおっかちゃんと娘達がいたのでヤンキーかと思ったらちゃんとガイジンさんだった。
人は見かけで判断してはいけないと反省する余であった。