あさきゆめみしを偲ぶ旅

今年の11月は源氏物語が記録上に現れてから千年だそうです。
そんな訳で余はふらり京都へ上洛してきましたよ。

朝8時半にRyousei京都駅前に立つ!!
始発から二本目の新幹線に乗れたので仕事が始まる時間に京都に着いた。
こうして余の長い一日が始まったのであった。

今回最大の目的地が9時開館なので近くにある西本願寺で時間を潰す。
ここは新撰組が屯所を置いた事もある由緒正しいお寺である。
お寺であるが周囲には堀もあり、ちょっとした武士の館みたいです。

9時になったので西本願寺から一分ほどの目的地に向かう。
その名は風俗博物館!
けっして泡泡なお姉さんがいろんなサービスをしてくれる所の博物館ではない。
間違えるなよスギさん!!

余が用があるのは5階。
エレベーターで5階に着くとそこには幽玄の世界が広がっていたよ!!
これは源氏物語で源氏が作り上げた春夏秋冬テーマパーク六条院の模型である。
と言っても春の御殿の寝殿と東対だけなのだが、それでも圧倒される迫力だ!

これは源氏物語の事実上の最終回四十一の巻「幻」の仏名会のワンシーン。
仏名会は紫上の一周忌の仏事である。
画像はその時の白い直衣を纏った光源氏ドール。
サイズはなんと四分の一だ!!

こちらは二十四の巻「乙女」のシーン。
完成したテーマパークに源氏一家が引っ越してくる場面である。
藍色の直衣が源氏で白い小袖の小桂姿が紫上(甘えるな)である。

こちらは東対から寝殿方向を上から見た所。
手前が東対の北廂である。
絵巻でもあるように屋根がないので内部までよく見えるのだが
模型がでかすぎて奥まで見えない。

こちらは紫式部日記からのシーンで右の唐衣裳姿の女房が紫式部
中の萌葱の直衣が藤原道長、左の白小桂姿が道長の娘で一条天皇中宮彰子である。
はっきり言おう!
ここにタマ姉を持ってきて並べたいッ!!
一応四分の一となっているがDDを並べてもいいんじゃないかと思ったよ。
ドルパ源氏物語タイアップイベントとか企画してくんないかなぁ?

お次は実物大展示室で、なんと実物大の御帳台がある!!
手前の人は実物大ドール(オリエント製ではない)。
ここには狩衣や女房装束などが置いてあってコスプレも出来るんだ。
でも余は恥ずかしいので烏帽子だけ被って記念撮影してきた。とても見られた物じゃなかったよ。

御帳台の中。ここで脇息という肘掛けに寄りかかりアンニュイする。
流石に撮影は頼む勇気が出なかったよ。なんか居るの女の人ばっかりだし。
みんな余を見る眼差しが冷たかったような気がするよ。

バックギャモン(すごろく)を楽しむ女房と女童。
高坏に盛られているのはかりんとうみたいな揚げ菓子。
今見るとこの人達とも記念写真を撮ってくればよかったと思う。
この人達なら温かい眼差しで余を見てくれるハズだ!!きっと!!

お次は二条城へと向かう。
城好きな余にとって京都でも城が見られるのはうれしい。
余が嫌いな徳川の城だが、堀と石垣は立派なので見応えがある。
写真は東南隅櫓から大手門方向を見た所。
江戸城にある桜田二重櫓に似ている気がするが気のせいか?

大手門から登城して左手に進むと唐門が見えてくる。
さすがに豪勢で立派である。いかにも京都っぽい。
しかし徳川の城だと思うと成金業者が立てた観光地っぽく見えてしまうのは僻みか?

唐門を潜ると眼前には国宝である二の丸御殿がでで〜んと立っている。
御殿は中も見られるのだが残念なことに写真撮影は禁止なのだ。
いろいろと復元された障壁画とかいっぱいあったのだがパパラッチ出来なかったよ。

御殿内を見終えて外に出る。
二の丸庭園は小堀遠州が造ったと言われている池泉回遊式庭園だ。
きれいなんだが、ほんとうにきれいなんだが、いかにもすぎて・・・・
なんか徳川の城だと思うと・・・・・むむむ・・・・

本丸内堀と天守台を見る。
この時間から空が曇りだしてきた。でなかったら逆光だったよ。
ほんとうは真横から天守台を撮影したかったのだが、ベストポジションは立ち入り禁止で内堀に近づけない。
余はDQNではないので柵を越える事はしなかったよ。どっかの半島の人や大陸の人たちみたいににな!

本丸西門から本丸に入る。
本丸にも御殿が残っているがこちらは内部は見せていない。
これは京都御苑にあった桂宮御殿を移築したもので江戸時代後期のものだそうな。

天守台に上る。
上には修学旅行に来ている高校生(ジョシコウセイ!!)が休憩していたYO!!
みんな黒ストッキング着用だぁ!!
思わずテンション揚がってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

本丸櫓門を内側から狙い撃つ!
けして女子高生が居たからでは無いっすよ。マジ。
今度はブレザーで黒ソックスだぁ!
思わずテンション・・・・

二の丸北側から見た本丸櫓門と内堀。
いいねえ、絵になるっすよ。
これで徳川でさえなければなぁ・・・・

二の丸北側にある清流園の茶室。
こんないい景色の茶室でパフパフしたら楽しいだろうなぁ。

二条城を後にした余はバスで京都御苑に向かう。
ちなみに利用したのは市バス地下鉄を乗り放題な京都観光一日乗車券だ。
御苑の一個まえで下車。とある床屋の前に立つ。
こここそ余の敵、足利が幕府を置いた室町幕府跡なのである。
と言っても尊氏の孫の義満からだけどね。
京都御苑からはすぐ側だ。

京都御苑西側にある蛤御門。
いわゆる禁門の変の舞台である。
京都御苑には今回の旅の二番目の目的である京都御所と仙洞御所の見学を申し込む為に来た。
しかしすでに仙洞御所は申し込みイッパイだってさぁ!!
な、なんだってぇ!!
京都御所でしたらキャンセルがありまして一名様でしたら見学出来ます」
宮内庁京都事務所のお姉ちゃんのこの一言に余は報われたのであった。
おかげで京都御所の見学だけは受付してもらう事が出来たよ。
流石は紅葉シーズンの京都、侮りが足し!!

御苑の西を南に下る。
するとかつて足利十五代将軍義昭時代の二条城の石垣との看板を見つける。
ここも見てみたいと思っていたのだが、御苑の端っこにちょっぴり石垣が復元されているだけだった。

そろそろお昼である。
市役所近くにあるお店に向かう。
ここは某HPで知った店でオムライスがでかいらしい。
大だと直径30サンチ、高さ10サンチはあるらしい。
いくらなんでもひとりじゃそんなに食えないので普通を頼むがそれでも確かにでかい。
しかも大でも普通でも値段は同じ580円と安い!
駄菓子菓子、盲点はあった。
とにかく京都の味付けは板東武者な余には甘い。
「喫茶ルノアールのココアよりも甘い!!」って程ではないが、途中でギブアップ!
でも八割ぐらいはがんばった。でもソースを掛けてももう駄目ぽ。

お次は東山方面に向かう。
着いたのは法然院
ここは紅葉の名所でもある為、参拝者がオッパイ!
入り口がこの山門なのだが、ベストアングルなので参拝者がひっきりなしに通る。
なのでベストショットをゲットする為にしばらく待つモトキヨシ。
余の左右にも同業者がずらりと並んでいるんだなぁ。

別アングル。
こんな感じで人がひっきりなし。
右側にあるのが白砂壇。
紅葉で人がいっぱいだったが境内を見るだけなのでタダと言うのが地球にヤラシイ(?)

さて次は憎っくき足利関係な銀閣寺に行く。
こちらも観光客で溢れていたが入り口で引き返す人もいた。ほわぃ?
この砂で築かれた台形が向月台だ。
これを見ると菊地秀之のエイリアンシリーズを思い出す。
貸してくれた善幸君、スパシーボ!

国宝、東求堂。
ここを造ったのは足利八代将軍義政だが、政治能力は無能だが、作庭センスは一級品だよ。
ちなみに日野富子のハズバンドだ。

さて、銀閣といえば観音殿だろうと思うでしょ。
なぜ観音殿の画像が揚がらないのかと思えば理由はこれだ!!
ナント!修理中だったぁ!!
東照宮に行った時も修理中だったし今年は当たり年か?!
入り口で引き返す人がいたが理由はこの為だったのだ。

しかたがないので庭のもみじを撮る。
きれいだ。
でも、なんか空しい。
秋だなぁ・・・・

空しく銀閣から出ると、すぐ前におみやげ屋さんが。

けっこう人がいたので見てみるとマッチョになれるシュークリームが売っていた。
・・・・すまん、抹茶のシューだった。
おいしーい!
が、食べずらい。クリームが横からはみ出る!

東山地区を南下。永観堂に向かう途中で見つけた尊良親王のお墓。
尊良親王後醍醐天皇の皇子である。
つまり余の伯父さん?!これは太平記つながりである。なんかうれしい。

京都の紅葉の名所である永観堂
流石に超、観光客がオッパイいる!
おまけに拝観料が千円なので思わず引き返す余であった。
しかしせっかく来たのだから見たことがない場所を見ようと思い直し入る事にした。

中にある釈迦堂の壺庭に面した縁側。
この通り人が溢れていた。
人の列と供に堂内を見学する。

すると陽が差しているのに大粒の雨が降ってきた。
狐の嫁入りか?
狐でもいいからタマ姉になって嫁に来てくれないか?!
鬼畜プレイでも問題ナシ!!

放生池と紅葉。
天気の所為か紅葉の赤が映える。
後ろの黒い雲が雨を降らせた原因だ。
幸いこの頃になると雨が上がってくれた。
おかげで紅葉の庭をゆっくり撮影する事が出来たよ。

本日の宿はホテルサンルート京都。
鴨川近くの河原町にあるので繁華街が近い。

晩飯は錦市場でお買い物。
献立は右上から高野豆腐。
ししとうとジャコのおひたし。
ウインナーとちくわの炒め物。
左下が田楽生麩。
右下が巻寿司で左からタケノコ、鯖、葉唐辛子
上にある酒はコンビニで買った薩摩焼酎一刻者。
ちなみに割り箸がオリジンなのは持参したからである。
しかし、昼飯の時もそうだが、京都のお総菜も味付けは甘かった。
「ユア、ジュースイズ、スウィート!!」
高野豆腐や田楽生麩が甘いのは理解できる。
しかしししとうやウインナーまでもが甘いとは余も参った。
糖尿病が悪化したらどうすんよ?!
しょっぱい肴がムショーに食べたくなる余であった。
こうしてあさきゆめみしを偲ぶ京都旅行の第一日目は甘い夜となったのであった。
(二日目に続く)