庭園と聖地巡礼の旅 その弐

こんばんわ、リョウセイでございます。
アニオタ的京都旅行の二日目、今日も澪ちゃんを捜して右往左往です。

通勤の人々に混ざって京都駅から奈良方面に向かう。
余が降りた駅は、源氏物語的聖地である宇治駅でした。
駅から10分程歩くと宇治川に掛かる宇治橋に辿り着きました。
すると2003年に来た時にはなかったと思う紫式部銅像が建っていました。座っていますが。

平等院が開くまで時間があるので、宇治橋付近を散策。
今日も天気は良さそうですって、板東者には京都はまだ暑いです。

平等院に向かう途中に宇治橋を守護する女神、瀬織津姫を祀る橋姫神社があります。
前は宇治橋の上にあったのですが、今は地上にあります。
源氏物語の巻名にもなっている橋姫は、悪縁を切る神様としても知られているそうです。
しまった!そうと知っていたなら、会社に居るバカ共との縁が切れる様にお参りしてくるのだったぜ!!

開園5分前に平等院に来る。
余は4人目だったよ。綾波にはなれなかった。
開園と同時に入場すれば、周囲には人の姿はナッシング!
ナイスアングルで鳳凰堂を撮りまくるゼッ!!

水面たんに映る鳳凰堂は、流石世界太田遺産なだけあるぜよ!うつくC−−−−−!!
早起きした甲斐があったですよ。

駄菓子菓子!!
10分もしない内に、修学旅行の人海戦術が押し寄せてくる!!
あっという間に周囲は児童でガヤガヤ!
いきなり団体さんが三組程わらわら出現したのには驚いたぜ。

正面はにぎやかになってしまったので周囲を回る。
すると平等院鳳凰堂の裏手に源三位頼政公の墓所という看板を見つけた。
中に入ってみると、ひっそりとした石塔が建っていたよ。
源頼政は源氏でありながら、保元の乱平治の乱では平清盛側として行動して、
清和源氏としては最高位の従三位に叙せられたことから源三位(げんざんみ)と称された。
以仁王の令旨で平家に対して挙兵したが、宇治平等院の戦いで敗れ自害した人です。
なのでお墓がここにあるのでした。

平等院を出て、宇治川に浮かぶ塔の島に行く。
これは塔の島にある宇治川先陣之碑です。
宇治川の合戦では梶原景季佐々木高綱の先陣争いは有名です。
なお宇治川太平記でも足利尊氏が京都をに攻め寄せた時に、楠木正成と戦った場所としても知られています。

朝霧橋を渡り対岸に出ると源氏物語でも異聞的な扱いである「宇治十帖」の主人公薫とヒロイン浮舟の像があります。
これは前回来た時にもありました。
宇治は源氏物語でもハーレクイーンロマンス的なエロラブロマンス宇治十帖の聖地なんですねぇ!

世界遺産なので訪れてみた宇治上神社
一見して小さな神社なのですが、そこは流石に世界遺産です!
余も感激!
この拝殿ですが鎌倉時代に造られた国宝です。
奥にある本殿は平安期で、日本最古の神社建築で、これまた国宝!!
で、この拝殿は完璧な寝殿造りなのですよ。
神社のおっちゃんが掃除中なので、お尻しか撮れない?!

落葉宮が引き籠もる塗籠も、ちゃんとあったよ。
いやー、なんか感動しました。
思わず変なアングルで写真撮りまくっていたので、すっかり不審者と化した余であった。

母屋には几帳もあって、正直スンゲー欲しかったです。
どこかに売っていませんか?
実物大でも、三分の一サイズでもいいから欲しいです。
情報を待つ!

宇治上神社を後にして、次なる目的地は源氏物語ミュージアム
これまた6年ぶりの再訪になります。
で、几帳の裏側。
今回の旅の目的のひとつに、几帳の構造を把握するという項目もありました。
やはり写真では分からない部分があるので、実物を見て観察したかったのです。
理由は・・・・言わなくても分かりますよね?

四十五巻、橋姫の一場面を再現した実物大ジオラマも当時のママあったよ。
主人公薫が、宇治十帖前半のヒロインである大君中君の二人をの覗き見るシーンだ!!
源氏物語は何度かアニメ化された事はありますが、次は宇治十帖をアニメ化してくれませんかねぇ?
余的キャスティングは大君は川澄綾子で中君が能登麻美子でどうよ?
で、薫大将が鈴村健一で、匂宮が檜山修之かッ?!
「匂宮様、あんたって人はぁーーー!!」
「助けてッ!オナニーの神様ッ!!」

宇治を去る前に、駅前のショップで抹茶ソフトクリームを食らう。
これが旨かったですよ。
それとこのショップで来年の源氏カレンダーを買っちゃいましたぁ!!
前日ジュンク堂に寄った時には売っていなかったので、買えて良かったです。
宇治マンセー!!

宇治から京都に戻る途中、桃山で途中下車した。
桃・やま・・・というとなにげに卑猥な響きが感じられるが、余が来たのは桃山にある乃木神社だ。
乃木神社は旅順の英雄、奉天のヒーロー乃木希典を祀る神社である。
ここには旅順攻略戦の際に乃木軍司令官か使っていた第三軍司令部だった水師営の建物が移築されているのだ。
なので再訪したのです。

境内には、蔚山沖海戦や日本海海戦で活躍した
連合艦隊第二艦隊に所属していた装甲巡洋艦吾妻の主錨もあるのだった。
でも、何故?!

地下鉄東西線六地蔵駅から電車に乗って京都市内に戻る。
更に地下鉄と市バスを乗り継いで、訪れたのは修学旅行のメッカ鹿苑寺に来る。
見れば分かるがきらきら派手な舎利殿こそが、足利三代将軍義満の野望の象徴、通称金閣として有名な建物である。

流石に修学旅行の定番金閣寺
余の周囲にはJKや女子中学生がイッパイ!
(ヤローはアウトオブ眼中です)
金閣を撮影する振りして、おにゃのこの姿をラブメモリーに焼き付けてきましたぜ。

貴重な金閣のバック!
最上階の楼閣部分には、ガンダムのアンテナよろしく、排水溝が突き出していたよ。
なんか、面白いので撮影してきました。

金閣の裏にある御札売り場。
御覧の通りおにゃのこが群れていたぜ。
中にはもってけセーラー服なおにゃのこもいたぜよ。
って、思いっきり怪しい挙動を取る余であった。
犯罪者になるのも目前か?!

鹿苑寺から、割と近くにある今宮神社の本殿。
これはアニメけいおん第7話で、初詣のシーンに出てくる神社なのである。
ここは有名所ではないので空いていました。
一見すると、近所の神社みたいですが、どうみても普通の神社です。ありがとうございました。
ここでは晴れ着姿の澪ちゃんに会えると思ったのですが、やっぱり・・・(w

町中の道路端にある紫式部小野篁のお墓。
何故にこの二人のお墓が並んであるのか、さっぱりです?
ここは十数年ぶりの再訪であるが、その時は紫式部の標柱も、隣りの小野篁の標柱と同じものだった。
しかし、今回来てみると、紫式部の標柱は、立派な石碑になっていたよ。

墳墓も撮影してきた。
左の大きい方が紫式部ので、右の小さい方が小野篁のものである。
なお小野篁は平安期の裁判員制度で地獄の裁判員になった人。
久寿川ささら中の人のご先祖さんかは不明。

足利義満の野望その二。
京都御所の北にある相国寺
相国寺の西隣りに花の御所室町弟があったので、応仁の乱では室町弟と一緒に焼失しちゃった。
その後に再建されるも江戸末期に燃えちゃったのでした。
これは燃え残った法堂。
内部には狩野光信が書いた鳴き龍がある。
「あんた、背中が煤けてるぜ」

再建された方丈と南庭。
白砂を敷き詰めた庭はいいのだが、猫が糞とかしないのだろうか?疑問だ、すごっく!!

方丈の板戸に描かれたメタボな象さん。
昔の人は象を描くと何故かお腹がシワシワに描く。これまた疑問だ?!
もしかしてモデルは近所のおっさんかッ?!

これまた焼け残った浴室。
当時の風呂は湯船に浸かるタイプではなく、左の箱に入った焼け石に水を掛けるサウナタイプである。
確か、そうだったと思う。きっと。多分・・・・

相国寺を出て、本来の京都に来た理由である「京都御所一般開放」に向かう。
今年は天皇陛下御即位20年記念で例年とは見学コースが違うのだ。
ちなみに画像は御所の周囲にある御苑だ。
御苑には砂利が敷き詰めてあるのだが、面白い事に一筋だけ砂利がない自転車道があるのだ。
なので自転車はみなこの筋道を通るのだが、細いので対向車が来るとどちらかが避けねばならない。
どちらが避けるかは直前まで分からないので見ていると楽しい。
本人達は激しい駆け引きで忙しいのだろうが。

御所に入ると新御車寄に五節の舞姫らしき扮装をしたドールが飾ってあったよ。
「実物大かぁ・・・・」
確か惟光の娘で夕霧の妻の藤典侍も五節の舞姫だったよなぁ。

今回は御所のあちこちで、実物大ドールが展示されていました。
京都御所の特別公開は、毎回趣を施した展示がされているので楽しいですよ。
以前お見せした御椅子も、この時に撮影した写真を元に制作してもらいました。
ありがとうございます、うっどぺっかーのおじちゃん!!

去年は見なかった紫宸殿。
中には天皇が座る高御座も見える。
これも所謂源氏物語聖地巡礼である。

紫宸殿の全景。
って、近くて全景が入らない。
今日の京都御所は江戸末期の造営であるが、この紫宸殿と清涼殿は平安期の面影を色濃く残している。
平日でも、人がひっきりなしである。

清涼殿の南側にある殿上間にある櫛形窓。
殿上間に出勤してきた者を覗き見る窓だそうだ。
そして下に写っているのは監視カメラ。
本来はなかった設備だ。

東廂にある混明池障子。
なんでも描かれているのは漢にある混明池だそうだ。
裏側は嵯峨野小鷹狩り図が描かれている。
右側にちょこっと写っているのが荒海障子。
手が長くて足が短い男と、手が短くて足が長い男が合体して助け合う絵が描かれている。

今回の清涼殿全景(w
北側の廊下部分が工事中だったよ!
なので滝口も囲いで覆われていて見えなかった。

御学問所では武官や随身などのドールが五人並んでいた。
なので結構な撮影スポットと化していた。

特別公開で見られるのは、所謂後宮
天皇の奥さん達が住まう宮殿。
つまりハーレムエンドの舞台である!(羨ましい!!)
これは皇后宮御常御殿で正妻の住処。
ちなみに余の正妻はタマ姉だッ!!

多分、皇后宮御常御殿の南東にあった板戸に描かれていた蘭陵王の絵。
陵王は超美形だったので戦の時にはお面を被って戦ったという人である。
ちなみに北畠顕家も陵王と称された程の美形である。

飛香舎の一部。
見えないが、この向こうに藤壺があるのだ。
藤壺といえば源氏物語のヒロインの一人。
源氏のファーストラブの相手である。
去年放送されたアニメでは、余が好きな玉川砂記子さんでよかったが
いかにせん内容が酷すぎて笑えた。否、笑う事しかできなかったよ。
やはり11話だけでは話がダイジェスト杉田ぜ。

若宮・姫宮御殿には束帯装束姿の二人が来訪者を出迎えていました。
殆どの人が二人を撮影していたのに、余だけははしゃぎながら後ろの几帳を撮影していたのでした。
なんせこの几帳は、柱が黒塗りじゃないんだな。
珍しかったけど、わざと塗っていなかったのだろうか?
気になる。

御所を出て、今度は三条付近を流離う。
地下鉄烏丸御池駅から御池通を東に歩いていると、道端に「在原業平邸址」の標柱を見つける。
ここに平安の「河野貴明」が住んでいたかと思うと羨ましくなる。
しかしこんな標柱ひとつでも見つけると、楽しくなってくるよ。
やはり歴史がある街はいいなぁ。

高倉通沿いにある御所八幡宮
説明文だと、この辺に足利尊氏の館があったとされている。
しかし三条高倉だと、この辺にあった館は「三条殿」である足利直義の家だったのではないか?
つまりここは太平記聖地巡礼(w
例外的に直義は好きなんだなぁ。
特に川村恵利さんの春宵と宇都宮順さんの擾乱を見た後にファンになりました。

御所八幡宮の北、高倉通を入って10メートル程のビル前に、
足利尊氏邸・等持寺跡」という標柱があります。
ここが室町幕府発祥の地となっていました。
まあ、ここが観応の擾乱の舞台になったのですね。
これでまたひとつ聖地を巡礼出来ました。
余の信仰もこれでますます深くなったのでした。
この場所にたどり着けたのも、全てはインターネットのおかげです。

この日の巡礼を終えた余は、宿に戻って一献傾けます。
今夜の肴は鳥唐揚げと湯葉とシメジ、みりん干し大根、
高野豆腐カボチャ里芋の煮物、ゴボウにんじんきんぴらとタケノコのおばんざいセット。
それと柿の葉寿司です。
夜は暇だったので、エロゲーの体験版をダウンロードしてプレイしてました。
こうして巡礼の旅の第二夜は更けていくのであった。

巡礼は三日目に続きます。
では股。