こんばんわ、貴方のリョウセイです。
今回の旅行は武田勝頼さまの戦跡を巡るツアーなのですが、
一カ所だけ、どうしても寄らずにはいられない場所があったので逝ってきました。
自称太平記ファンとしてはお参りせずにはいられないお宮です。
愛知県から静岡県に舞い戻った俺といいんちょは、浜松市の北にある井伊谷宮に向かった。
町はずれの片隅にそのひっそりとしたお宮は鎮座していた。
「ねえ宮野くん。ここも勝頼さまと関係ある神社なの?」
「いや、どちらかと言えばここは俺に関わりある場所だ」
「宮野くんの?親戚か何か?」
「逝けば解る」
「ここが目的地だ」
「ここはいったい・・・?」
「簡単に言えば墓だ」
「誰のお墓なの?」
「俺の伯父だ」
「宮野くんのおじさん?!」
「もしかして宮野くんのおじさんって、この宗良親王って人なの?」
「後醍醐帝の第四皇子で一品中務卿征東将軍だ」
「えっ?宮野くんって、そっちの人だったの・・・・?」
「会った事はない伯父だがな。歌人だったそうだ」
「芸能関係だったのね・・・・」
「いいんちょ・・・・それは違う」
宗良親王の陵墓は立ち入り禁止です。
なので遠くから覗き見るだけですね。
木々の隙間から石塔を見る事が出来ましたよ。
宗良親王は後醍醐帝の皇子の中でも長生き出来た人でした。
晩年はこの地で過ごし73歳で亡くなられたそうです。
宗良親王を祭る井伊谷宮の隣りには井伊家の菩提寺である龍潭寺がありました。
ここには小堀遠州の庭園があるとの事なので寄ってきましたよ。
井伊家の墓所って事は、花の生涯井伊ナオスケの先祖ですね。
龍潭寺の本堂です。
手前の白砂がキレイですよ。
本堂から見ると、こんな感じに白砂が敷き詰められていますね。
こんな素敵な庭を見る都度思うのですが、犬とか猫とか来てフンしないんでしょうかね?
「私、気になりますっ!!」
本堂の裏手には、江戸時代初期に造られた池泉鑑賞式庭園がありました。
京都にある二条城のお庭みたいですね。
まるで京都に来たみたいですよ。
本堂の後ろ側にはお庭を眺める座敷があります。
そこに隠れていいんちょを撮影してきました。
「俺がテイエンだ」
「それはちょっと無理があると思うわ」
「俺もそう思った。やっぱり俺はガンダムが相応しい」
そんな訳でついでに寄った龍潭寺でしたが、お庭はとても素晴らしかったです。
井伊谷宮で伯父の墓参りをした後は、浜松市南部に向かう。
途中で武田信玄とイエヤスが戦った三方原古戦場跡に寄ってきました。
この石碑は霊園駐車場の片隅にあります。
でも前に寄った時とは場所が反対側になった様な気がする?
「やっぱり武田の騎馬軍団は強かったのね」
「ぼろ負けしたイエヤスは脱糞しながら逃げ延びたそうだ。それ程恐ろしかったんだろう」
「宮野くんは戦いが怖くないの?」
「戦いよりも、怒ったいいんちょの方が百倍怖い」
「なんですって?!」
「それだよ」
本日のお宿は舘山寺温泉です。
なので宿にチェックイン後、舘山寺ロープウェイに乗って来ましたよ。
って、このロープウェイは浜名湖パルパルっていう遊園地の施設だったんですね。
平日なんでガラガラかと思いきや、春休みな為か子供連れが多かったです。
でもお母ちゃんとおばあちゃんの子連れ孫連れ(w
ダンナはお仕事なんでしょうね?
浜名湖上空を通過して対岸にある大草山展望台に逝ったらなかなかな絶景が広がっていましたよ。
これで快晴だったら最高だったんですけどね。
「高い場所は景色がいい」
「高い所が好きだなんて、ナントかと煙みたいよ」
「いいんちょみたいな高飛車な女も好きだ」
「だれが高飛車なのよっ!!」
「俺の事、子供だと思っている所が高飛車だ」
「ふん、宮野くんなんてまだまだお子様じゃない」
「・・・・何故、知ってる・・・・?」
「えっ・・・・・・」
「ここは浜名湖でも海からは遠いのね。見えているのは海じゃないんでしょ?」
「あの突き出している半島部分に舘山寺という弘法大師が開山した寺院がある」
「私、舘山寺温泉に舘山寺っていうお寺があるなんて知らなかったわ」
「俺もだ」
「向こうに航空自衛隊浜松基地がある。デンジャーゾーンだ」
「だから飛行機が近くを飛んでいるのね?」
「ガンダムじゃないんだな」
ロープウェイ施設の屋上に展望台がありました。
だが、こっちは子連れが多い。
「俺のいいんちょは誰にも渡さない」
「俺のって、私は宮野くんのモノではないわよ?」
「解っている。俺たちのいいんちょだっ!!」
「俺たちって、宮野くんの他に誰がいるのよっ?!」
「なら、俺たちがいいんちょダッ!!」
「意味不明よぉ!!」
麓に降りる途中で昇りロープウェイとすれ違う。
なんか最近はよくロープウェイに乗る機会があるな。
「やっぱり高い所が好きだなんて・・・・・」
「俺たちの某だっ!!」
「それも高い所ね・・・・」
本日の宿に戻ってきました。
なので早速風呂ですが、その前にいいんちょ浴衣にチェンジ!!
「浴衣姿が似合うな」
「そう、ありがと」
「いいんちょと、来れてよかった」
「まさか宮野くんと温泉に来る事になるなんて・・・・・今でも信じられないわ」
「イヤだった・・・・か?」
「ううん、ちょっと嬉しい・・・・かな?」
「お部屋からも、浜名湖が見えるのね」
「これで夕日が見られればよかったのにな」
「曇っちゃったね・・・・・残念だわ」
「いいんちょと見たかった。浜名湖の夕日を」
「目を瞑れば見えるかもね・・・・」
「そうだな・・・・いいんちょはロマンチックだな」
「その・・・・今夜はロマンチックしような・・・・」
「もう・・・宮野くんってば・・・・」
「いいんちょは、俺とじゃイヤか?」
「イヤだったら、来る訳ないじゃないの」
「そうだな・・・・・ありがとう」
「でもその前に宮野くんもお風呂に入って。それからお食事ね?」
そんな事で入浴後は晩飯です。
まずは生ビールで喉を潤す。
「宮野くん?!まだ学生でしょ!!お酒なんか呑んではイケナイわ」
「今日はいいんちょとの初旅行記念日だ。俺がルールだ」
「それはね、心に棚を造ると言うのよ」
メインディッシュはアワビの陶板焼きですよっ!!
「小振りだが、これがいいんちょのアワビか」
「違うわよっ!これは私のじゃないわっ!!」
「いいんちょのアワビ・・・・ふにふにして柔らかい。ぬるぬるして熱い」
「こんな時までお下劣なのはヤメテよっ!!」
そして浜名湖なのでご飯はウナギ釜飯ですぜっ!!
ちんまいウナギが載っていました。
でも味はよかったですよ。
お焦げもあって香ばしくて旨かったですね。
「これで今宵は朝までいいんちょと戦える」
「戦うのっ?!」
「布団の中でな」
今回の宿は貸し切り風呂がないので、食後は散歩してきました。
って、宿の前にある湖畔の公園なんですけどね。
遊園地の観覧車が見えますが、浜名湖は暗すぎて解りませんね。
「こんな暗がりの湖畔に連れ出して、ナニしようと思ってるのよ?」
「いいんちょに俺のガンダムのすごさを教えようと思っていたが、すでに先客がいた・・・」
「誰もいないかと思ったら、ベンチにアベックの姿が・・・・」
「俺たちもあんな風に見えてるのか・・・・」
「そんな事は問題ない。それより夜桜を楽しもう」
「夜の花見も楽しいわね」
「いいんちょと一緒なら、ナニをしても楽しい」
「ば、馬鹿ねぇ・・・・ちょっと照れるわよ」
「ナニが、恥ずかしい・・・?」
唐突だが、あの織田信長に反抗した松永久秀という戦国武将がいます。
この人が平蜘蛛という名物の茶釜を持っていました。
信長に平蜘蛛を渡せば命を助けると言われたのですが、平蜘蛛はやらんと言って茶釜ごと自爆しました。
その後、平蜘蛛は破片を回収して復元されたとか?
そしてその平蜘蛛がここ舘山寺にある美術館にあるんですよっ!!
情報は前から知っていたので今回は見る事にします。
でも常時展示している訳じゃないらしいな。
今回は運良く展示中だったのでよかった。
「今宵、いいんちょの茶釜も沸騰させる」
「わ、訳ワカンナイ事言わないでよっ!!」
「オナラじゃなくて松風だ」
「それも意味不明だってばっ!!」
「夜景が、やけいにキレイよね」
「いいんちょ・・・俺は笑えばイイのか?」
「むっ・・・真顔で訊かれるとムカつくわね」
「すまん・・・・」
「ちょっとぉ・・・真顔で謝らないでよっ!!」
「いいんちょ・・・・・」
「そんな・・・・・真剣な眼差しで見詰められると・・・・・」
「キレイだ、いいんちょ・・・・・」
「宮野くん・・・・・・ちょっと大胆だった・・・かな?」
「ステキな思い出を創ろう」
「・・・・・・コクン」
「ねぇ、宮野くん?」
「なんだ、いいんちょ?」
「どうして・・・・私を選んだの?ウチのクラスには他に可愛い子がいっぱいいるでしょ?」
「それは・・・・いいんちょのケツがNEWやわ尻になったからだ」
「宮野くんは私のお尻が目当てだったのっ?!」
「新しくなったいいんちょのお尻でハァハァしたかった・・・・」
「私、とっても複雑だわっ!!」
「気にするな。俺はやわ尻も含めて、いいんちょの全てが欲しい」
「・・・・・・・」
「だからいいんちょも俺に全てを委ねるんだ。身も心も全てを」
「ああ、宮野くん・・・・・私、ほんとは宮野くんの事がずっと・・・・・・」
舘山寺温泉でのいいんちょとのステキな夜を過ごす俺であった。
それでは今宵はイイ所で終わりますね。
では股ドール!!