ひゅうがと言えばタイガーショット!

不景気のおかげで三連休を満喫している貴方のリョウセイです。
天気がよかった本日は、横須賀までドライブして来ましたよ。

湾岸高速を西に向かって羽田を過ぎると見えてくるのは日本鋼管の工場。
まるで未来少年コナンに出てくるインダストリアを連想させる光景である。

鶴見つばさ橋から見た富士山。
手前にはまるで兵員輸送艦の様な自動車運搬船。デカイ!

機動警察パトレイバーの映画でしましょしましょしましょハープーン(釘宮ボイス)で爆破されてしまったベイブリッジ

とにかく快晴の空の下、横須賀に着く。
駅前のヴェルニー公園に行くと眼前には軍港横須賀が広がっていた。
そして余の目には、つい最近竣工したばかりの海上自衛隊初の航空母艦が映っていた。
・・・・いや、航空護衛艦「ひゅうが」である。今の日本じゃ空母は禁句ですね。
艦名のひゅうがは護衛艦では初めての旧国名ですが、やはり余の世代でひゅうがと来ると小次郎です。

今も残る逸見波止場の門。
旧海軍時代、横須賀鎮守府の遺産ですな。
公園のモニュメントとなっています。

公園ではひゅうがを背景にインタビューの撮影が行われていた。
この撮影、二時間近くやっていたがインタビューって大変だなぁと思いました。
でもなんのインタビューだったのか?

JR横須賀駅
全国でも珍しいホームに行くのに階段がない駅である。
スカイガールズでも出てきた場所だ。

昼食には最近流行のヨコスカバーガーを食する事にした。
公園近くの店が禁煙なので入る。
しかし注文してから料理が出てくるまでちょっと時間が掛かった。
おかげで軍港めぐりの時間が迫りポテトは完食する時間がなかった。
もったいない事である。

お昼ちょうどから軍港めぐりの遊覧船に乗る。
今回初めてのツアーである。
所要時間は一時間ほど。
横須賀本港から長浦港を回ってくれるマニアにはうれしい企画である。
進行方向にあるのはひゅうがだ。

まずはアメリカ海軍の横須賀基地前を通過する。
タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦シャイローだ。
いわゆるイージス巡洋艦である。
シャイローは垂直発射式のミサイルランチャーであるVLSを装備したタイプだ。

なぜか米軍側にある海上自衛隊の潜水艦おやしお型。
流石に艦名までは余には解らないよ。

横須賀本港を沖に向かう。
ここから先は初体験な海域だ。
気分はさらば本土。

こちらはイージスはイージスでもイージス駆逐艦
ミサイル駆逐艦アーレイ・バーク級のフィッツジェラルドです。
「こんごう」級のモデルになったイージス艦だ。
近年はヘリコプター搭載能力を備えたフライト2Aが主流である。

そしてこれも今回初見であるニミッツ級原子力空母のジョージ・ワシントン
昨年に横須賀に配備されたばかりである。
やっぱりでかい。
ちなみに建造費は搭載機込みで東京でずにーらんど二十個分だそうだ。
でずにー二十個で世界中のどの国でも、たたきつぶせる航空戦力を持てるのなら
お買い得なものではないか?
抑止力としては核兵器の次に有効だよ。
維持費は核よりも掛かるけどね。

こちらは旧海軍時代に戦艦大和型の三番艦で航空母艦になった信濃を造った第六ドック。
いまいちよく解らないけどね。

沖合に停泊しているのはごんごう級イージス護衛艦の「きりしま」(だったと思う)。
なぜにこんな沖合に閉め出されているのか?
乗組員は上陸するのに不便だろうな。

吾妻島を回って長浦港に入る。
こっちの船岡地区には自衛艦隊司令部がある。
そしてその岸壁には今や地方隊に下げ渡された
かつての海自の花形「はつゆき」級の一番艦と二番艦「はつゆき」と「しらゆき」の姿。
初期の7隻は艦橋構造がアルミ製なのだが、フォークランド紛争で萌え易いのが判明したので
後期型からは鋼製になって100トン重くなったそうだ。

左からミサイル護衛艦「はたかぜ」、「さわかぜ」。掃海母艦「うらが」。
はたかぜは、はたかぜ級の一番艦で艦首にスタンダートミサイル発射機を備えているのが特徴。
さわかぜはたちかぜ型の三番艦で現在は護衛艦隊旗艦だ。
うらがは本来は艦首部にオットーメララ社製76ミリ砲を搭載する予定なのだが
未だに予算不足で装備されていない。なのでちょっと殺風景である。

長浦港の奥には縞パン模様の船が係留されていた。
かつてのGF旗艦「たちかぜ」だ。
今では標的艦ナン号とか言われていたよ。
いずれは黒くてブッ太いのに蹂躙されてぼろぼろにされて魚礁だそうだ。

潜水艦救護母艦「ちよだ」のDSRV。訳は解らない。
普段は仕舞ってあるそうで、見られるのは珍しいそうだ。

長浦港から新井堀割水路に入る。
ここは旧軍が造った人工の水路で以前吾妻島と本土は陸続きで繋がっていた。
ちなみに第六ドックが出来る以前、ここをせき止めて大和型用のドックにする話があったとか。
初めて通るが大和のドックにするにはちょうどいい幅だ。

通過中、右手に野球場が見える。
ここは民間地で横浜ベイスターズの練習場だってさ。

横須賀地方総監部前に戻ってくる。
右から海洋観測艦「ふたみ」さんと「わかさ」。
すでに退役した砕氷艦の初代「しらせ」。やっぱ引き取り手がなくて解体されちゃうそうだ。
そして「むらさめ」型の「はるさめ」と「たかなみ」型のたかなみ。
むらさめ型は76ミリ砲でVLSが前後に分かれていて、たかなみ型は127ミリ砲でVLSが艦首部に一体化されている。
海賊退治に出掛けているのがまさにこのクラスコンビだ。

ひゅうがのケツ。のっぺらぼうである。
左側にでっぱている部分にある白いのがR2D2である(ウソ)。
本当はCIWSという対ミサイル迎撃用20ミリ機関砲だ。

艦橋構造右舷側。
白い四角い部分がフェーズド・アレイ・レーダー部分。
同じのが前方にもあり360度をカバーしている。

お尻正面。
ちなみに余はバックが好きだ!

左舷後方不敗?!(意味不明だよ)
こうして見ると航空母艦そのもの。
イギリス海軍のインビンシブルに似ている?
(けっしてビンビンシコルではない)

対潜水艦用の短魚雷発射管。
こんな場所にひっそりと隠されていたよ。

艦橋構造左舷側。
最初の計画では船体の両舷にまたがる巨大な物だったはず。
流石にあれでは使い勝手が悪すぎると解ったか、ただのブラフだったのか?
いつの日かブリッジに立ちたいものだ。

艦首。CIWSが見える。
画面右隅にはブローニングM2用の台がある。
最近の護衛艦には必須アイテムとなったなぁ。

さらばひゅうが。
こうして遊覧船は波止場へ帰る。
小一時間の船旅の終わりであった。
なかなか見応えがありました。また来るもよし。

今度は米軍基地を挟んだ反対側に行く。
銅像の人物は有名だが、ゆとり世代には読み方が解らない提督。
東郷平八郎連合艦隊司令長官だ。
今度放送されるドラマの「坂の上の雲」では渡哲也が演じるので楽しみだ?!

そして戦艦「三笠」尻。
トラック邪魔だよ。
しつこいと思うだろうが余はバックが・・・
この前歩けたスタンウォークは開放されていなかったよ。

前甲板、二連装30センチ主砲。
多分アルゼンチンだかの戦艦のを使ったリサイクル品だったと思う。
やっぱり漢は二連装!

新港にはなぜか輸送艦おおすみ」型の「しもきた」(だったと思う)の姿が・・・・
ひゅうがに遠慮してこっちにひっそりと入港していたのか?

艦橋トップに上がる。
すると以前にはなかったプレートがあった。
先任参謀秋山真之中佐の立ち位置を示すものだ。
前は東郷長官と加藤参謀長と伊地知艦長の三つしかなかったハズ!
これも坂上の雲効果か?!

艦橋直下の司令塔。
ここの装甲鈑がぶ厚い。20センチぐらいあるのだ。
それが円形にぐるり囲んでいる。
もちろんレプリカなので内部は空洞だがギミックは見応えあるぞ。
ちなみに内部には操舵輪があるが入れない。昔しは入って回せたよ。

艦内に入る。右舷側上甲板通路。
かつては右側の壁には艦船模型がずらりと飾ってあったのだが、ドコへ仕舞ったのだろう?
左側の15センチ副砲砲郭は自衛隊アピールコーナーです。

船体中央装甲区画から艦尾を区切る扉。
ここの装甲が厚い。そしてこれは当時の本物VH鋼だろう。
叩いてみると硬く密度がある感じがする。
余と同じくラの音がしそう?

司令長官公室のテーブル。
ここでエライ人が会議をした。
壁際に3インチ砲が復元展示されていた。
会議中に発砲したら楽しいだろうな。

司令長官の私室。
二つあるドアがスタンウォークの出入り口。
やっぱり閉まっている。
去年歩けたのは貴重な体験だったのだなぁ。

士官室。
もしかしてガンルームなのか?
しかしこの造り、上野の岩崎邸を思い出す。
このブルジョアめが!!

艦尾上甲板から最上甲板に登る為の、長官専用の階段!
もし他の人が使ったらどうなるのだろうか?
今は下々でも使える。
いい時代になったものだ。

外に出る。
艦首に回ってローアングラー!!
たしか香取神宮にも似たような形の菊の御紋章があった。
確か戦艦香取のだったと思うが、もしかして鹿島神宮だったかも?

最後に聖将東郷平八郎と霊艦三笠?!
完全オリジナルではないが、よくぞ残ってくれたと思うよ。
初めて訪れた時は本当に英機感激したものだ。
もしも厨房の頃に来ていたら、余は軍国少年に育っていただろうな。
おみやげに東郷ビールを買ったよ。
ゆっくり楽しむつもりだ。
では、今宵はこれまで。