秋の気配も日一日と深まっていく今日この頃。
余は紅葉を愛でる為に愛車「本田はおにぎり号」で常磐自動車道を北上した。
「紅葉を見に、い紅葉!」
注!寺尾聰や樋口可南子が出ている映画とは、まったく関係ありません。
着いたのは福島県いわき市にある白水阿弥陀堂。
かつてお盆に来た事があるがお盆の三日間だけ休みなんだよね。
ここは平安時代末期に造られただけに、庭の作りが貴族の邸宅と同じである。
宇治の平等院と言った方が解りやすいか。浄土庭園というやつ。
余の好きな庭園のひとつである。
本堂と紅葉。古めかしいお堂に赤が映える。
建物はひとつしかないが、そのお堂は国宝だ。
正式名称は願成寺阿弥陀堂というらしい。
建立は平安時代末期の永暦元年(1160年)だから平治の乱の翌年だ。
平清盛と頼朝の父ちゃんが争ったやつ。
地方にあるので戦乱に巻き込まれる事なく今に至る訳だ。良かった。
左手から正面の橋を見た所。
手前に敷き詰められた楓の葉がきれいでしょ?
阿弥陀堂は大きな池の中にある島に建っているので、行くにはこの赤橋を渡らねばならない。
この作りが浄土式庭園の特徴で平泉の毛越寺や無量光院と同じである。
まあその辺は建立した人が奥州藤原氏の娘なので影響が出ているのだろう。
もみっちとお堂。もみっちと言えばフルバ。
「なげしソーメン!!」
途中で読むのやめたが、最後はどんな終わり方をしたのだろうか・・・・
それはともかく紅葉がとってもきれいでした。
あとお堂の脇にあった銀杏もまっ黄でいい感じでしたよ。
お次は中釜戸にあるシダレモミジ。
ここはいわき市のHPで知ったのだが、すごいモミジであった。
このツインモミジ、左の姉モミジ(仮)の幹がうねうねしていてスゴイんだよ。
妹モミジ(仮)はツインテールが長くて地面に触れそう。
二人とも樹齢が書いてなかったがけっこう年代物だと思う。
隣のお堂もこれまた年代物らしく気合いが入っていた。
常磐道を南下して高萩市に向かう。
インターを降りてすぐの場所にある穂積家住宅だ。
なんでも安達裕実のガラスの仮面や戦隊シリーズがロケに来た事があるそうだ。
幕末の豪農の屋敷である。無料なのがうれしい。
この様に中も見学出来る。
部屋から見た庭園。
余も欲しいよ!
いわゆる池泉回遊式庭園である。
こぢんまりとした雰囲気で悪くない。
ただ橋は渡れない様に通せんぼしてあった。
お次は山越えで大子町に向かう。
大子と言えば袋田の滝が有名でしょうが、余が狙うのはマイナー路線。
なので着いたのは月待ちの滝。
紅葉シーズンなのでけっこう人がいたよ。
今はネットで簡単に観光地も検索出来るので、穴場を探すのも簡単な所為か?
滝は二筋で落差は7メートルぐらいか?
少々おとなしめかも。
駄菓子菓子、ここの売りは裏物が見られる事。けっしてAVではない!
裏側から滝が見られる!
余もチャレンジ!うほっ!すげー!
でも飛沫で濡れる!らめぇ!!
帰り道、途中で山方町にある山方城に夜。
ここは茨城でも珍しく天守閣を模した展望台がある。
しかし着いた時間はもう夜。
入れるのは16時まで。しかも本日休館日のダブルパンチ!!
あたりはすでに真っ暗。
ストロボ撮影で空堀を狙い撃つ!
本丸一帯は畑になっていた。展望台も畑の隅っこに建っている。
本丸と二の丸の間にある堀切も畑でした。
しかし堀とか土塁がけっこう残っていてゆっくり見れば見応えがあったと思うが
なにぶんあたりは真っ暗なので早々に引き上げる事になった。
こうして紅葉の茨城マイナー観光を終えた余であった。
近県なのでけっこう行き慣れた茨城ではあるが
まだまだ見所はいっぱいあるのだと思いましたよ。