我が名を言え

さて、今回は少しまじめな話をひとつ。


これは皆さんも見た事はある有名な絵ですが、この人物が誰なのか知っていますか?
余と同じ世代の人でしたら教科書とかでも見たので「源頼朝」だと答えるでしょうね。
これは京都は高雄の神護寺にある「絹本着色伝源頼朝像」なのですが、近年になってこの人物は足利直義だと言われ始めているのです。

こちらは「伝平重盛像」と伝えられてきたのですが、足利尊氏という事になりました。
余も十ン年前に神護寺に行った際には見てきた覚えがありますよ。

これが神護寺。時代劇ではこの石段でチャンバラが繰り広げられる事が多い。

なんでも描かれている人物の服装が平安時代のスタイルではなく鎌倉末期のものなんだそうです。
余はずっと頼朝と思ってきたので、時代が変わると教科書の内容が180度ひっくり返ってしまうから困ったもんです。
騎馬に乗ったザンバラ髪の武将像なんて尊氏だったのが今は家来の高帥直だもんね。
今を去る事十数年前に上野の国立博物館に行った時ですが、売店に頼朝の絵の掛け軸が売っていたんだすよ。値段は十五マソ!
当時はとても高額なので買えませんでしたが、スゲー欲しかった。今でも欲しいが、その時買っていればとつくづく思う。
そうしたら今頃は直義様マンセー!!とか言って毎朝拝んじゃってたんだろうな。(憎っくき幕府方なんだけどね)

なんかこんなの書いていたら、また京都に行きたくなっちゃったよ。